つぶやき
”せがない” 香川の方言で、やり甲斐がないって意味。
何かしてあげても喜ばれなかったり、がんばっても成果があがらなかった時に「せがないのう」とか「せがないわ」とか言う。
月に一回、明石の会社へ行くが、「お久しぶりです,遠路ご苦労さまです・・・・」とか言われたことはない。
来てくれと頼みもせぬのに・・・、役にも立たないのに・・・と、思われているのかも知れない。
もっとも、この会社の人達は普段からあまり物を言わず、黙々と仕事をする人たちばかりだから、そんな言葉をかけてもらう事を期待するのがおかしいのかも知れぬ。
だったら皆私より年下なのだから、一度口に出して言ったらどう?
と、思うかも知れぬが、しらふの時は言えない。だから情けない。
・・・で、酔っぱらった時に不満を手帳に書き留め、それをブログに・・・と相成る。
遠路とか年配とかは「おもてなし」の理由づけにはならない。
以前ハイテクこたつを紹介した。
開発した友人から、もう少し詳しい苦労話を聞いたので、紹介する。
私が、コタツと玄関テレビの生産を行なっていた松下寿電子の坂出事業所に転勤になった当時、玄関テレビは西条工場で生産していたビデオと同じ映像機器だったから、全く興味が無く、コタツの方が自分にはカルチュアショックでした。木材の世界は新鮮で、マレーシアやタイまで合板工場の視察,買い付けにも行きました。
とは言え、昔のままのローテクコタツではつまらないので、何とかハイテク技術を導入したいと考えました。正に、企画から私自身が発案し、研究部門に働きかけて開発しました。技術部長のくせに、玄関テレビの開発は課長に任せ、ローテクこたつも係長に任せ、私は電波コタツだけに係りっきりで、事業場長からは好かれませんでしたが、私は燃えていました。
先日、我家に来てくれた時、テレビリモコンと同じやろ?と聞かれた時、うっかりそうやと言いましたが間違いです。テレビリモコンは電波ではなく赤外線です。開発名【手モートコタツ】は2.3GHzのマイクロ波を使っています。
電波が飛び過ぎてもいけない(2階の部屋のコタツが、1階のコタツ操作で動くといけない)ので、当時研究所で別の目的で開発中の、1m位飛ぶ電波を使いました。当時の坂出の技術者はこの技術関連で特許を数十件出しました。
当時、水戸黄門の番組でCMもしました。日経 他の新聞広告もしました。
松下寿社内でもコタツの売り上げは小さく、余り評価されませんでしたが、自分としてはコタツのノーベル賞ものや、と自負していました。
が、如何せんコタツの時代ではなく、Panasonicとして 数年前にコタツから撤退しました。
本社では当時、私を次期事業場長にと言われていて、私の耳にも入っていましたが、当時の事業場長は、数の出るローテクこたつのコストダウンに懸命で、それに関心を示さない技術部長を快くは思わず、本社の意向を拒否し、それで私は出世出来ませんでした。(もう少しゴマを擂れば良かったかも?)
しかし、技術屋として何の面白みも無いものを設計する気は全く無く、【手モートこたつ】を世に出す事に専念し、それが実現したので後悔は全くありません。まさに技術者冥利に尽きる仕事が出来、満足しています。
5年間坂出事業所に居ましたが、2年かけて【手モートこたつ】を世に出し、2年後には西条事業所に戻りました(戻されました)。
西条では、「HDR」(Hard Disk Recorder)と言う、HDDを記録媒体に使い、インターネットで その地域のテレビ番組を夜中に自動ダウンロードする映像機器を、アメリカのシリコンバレーのベンチャー企業と共同開発する技術責任者になりました。この製品はアメリカでPanasonicブランドで出荷しました。
このため、2年間アメリカにも度々 出張し、お陰でアメリカ人の友人(男・女)も出来、今でもメールの交換をしています。坂出の事業場長になっていたら、この経験は出来なかったわけで、アホな上司に嫌われて良かったですワ。
あの時の熱い思いを忘れかけていましたが、今になって思いがけず前田君から高い評価を頂き嬉しく思っています。有難うございました。
以上、ご報告まで。
開発、ご苦労さまでした。2階の部屋のこたつが・・・云々は、安全面から私もなるほどと思い、技術者としてのきめ細かな配慮は、さすがと感心しました。
この話題は前にも書いたかも知れぬが、忘れたからまた書くことにした。
製造業と言ってもその種類はごまんとある。製鉄、造船、電気、紙、ガラス・・・等々。どの業種が一番儲かるの?
それを大雑把に計る単位が1トンなんぼ? である。トンで聞かれても鉄板ならいざ知らず釣り針や携帯電話なんてそんな単位で計るものではない。
そこを無理やり計算すると各製造業の付加価値が見えてくる。
ちなみに私が勤めた造船業ではどうか。船は鉄板から造る、当然製鉄会社から買ってくる。相場変動もあるが1トン5~6万円である。
それを切ったり曲げたりくっつけて船に仕立て、バラ済み船で1トン約10万円、LNG船では1トン約100万円で売る。だから1トン5万円で買ってきた鉄板がバラ積み船になると2倍の価値が付いた事になり、LNG船では20倍の価値が付いたことになる。
では業種別ではどうか? 紙は1トン10万円くらい、ペットボトルの水は1トン20万円、ちなみにウオークマンは1トン2,000万円くらい。
要は付加価値の高いものを作る会社が儲かっている。電気会社の方が造船より儲けているのは当然。
こんな事は今更書かなくても分かりきったことか・・・。
OB会での飲み会で「ブルームーンって知ってるか」と聞かれた。
何それっ!
ひと月のうちに満月が2回ある時、この2回目の満月を【ブルームーン】と呼ぶと。それで今日はその満月の日、ブルームーンを見ると幸せになるという言い伝えがあるから、是非帰りに見るがいい と。
月の満ち欠けは平均約29.5日が周期、だから月初めに満月になるとその月の終わりに再び満月が巡ってくる。そう言えば、確か今年の元旦は満月だった。それで1月30日が2回目の満月はうなずける。ちなみに最初の満月を「ファーストムーン」と呼ぶらしい。
ブルームーンなんて何回も見れるだろうと思ったら、そう簡単には見られないものらしい。まず2回の満月は3年ないし5年に1度の周期で起こるが、満月になった瞬間は更に見える地域が限定されるので、ブルームーンはめったに起こらない珍しい出来事。(ウィキペディア フリー百科事典より)
あいにくこの日は曇っていて、ぼやっとしか満月を拝めなかった。それでもちょっとは幸せが来るかな・・・???。
面白い光景を見た。
よちよち歩きの幼児に犬の散歩ひも。犬と違うのはさすがに首輪がないところ。
ヘェ~最近はこんな物も売っているんだ!
確かに合理的、子供がよちよち歩きしだすと目が離せない。
私の長男がよちよち歩きの頃、目を離したすきに玄関の上がりがまちから転がり落ちた。目を離したのを悔いたのを今でも思い出す。
幼児の頃は本当に危険がいっぱい。この子供用散歩ひもで少しでも危険が減るなら、「犬じゃあるまいし・・・」なんて言っておられない。高所作業時に使う命綱の発想かも知れぬ。
娘に聞いてこのひもの名前が分かった。メーカにもよるが、ベネッセの場合は「迷子にならない天使のリュックサックス」。
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